@アオイガイ
ペンネーム:KNお正月に普段行かない砂浜で子どもの頃にかえったかのように貝殻を探しながら歩いていました。
サクラガイやネコガイ、名前はわからないけど小さい渦巻いた貝殻を拾っていました。
遠くの方で姿が見えたおじさんがこちらまで歩いてきて「コレあげる」とくれたものは、初めて見る『アオイガイ』という貝の貝殻でした。小さい頃よく行っていた砂浜では見たことのない貝殻でした。
アオイガイは純白で、小波状の模様をしていて光が当たると透き通り、半透明の渦巻き型の素敵な貝殻です。
このアオイガイ、持ち主はカイダコというタコです。このカイダコがアオイガイをつくります。
アオイガイの貝殻を2つ合わせた形が葵という植物の葉に似ていることから名前が付けられたそうです。
また英名ではPaperNautilus(ペーパーノーチラス)といい、直訳すると、紙(薄い殻)のオウムガイ。つまり「紙のように薄い殻を持つオウムガイ」と呼ばれています。その名の通り薄いので割れてしまっているアオイガイも見られます。
コレクターもいるほど美しいアオイガイは寒い季節(例年11月〜3月)になると日本海沿岸に多く見られ漂着します。太平洋沿岸での漂着は少ないようです。
その年により大量に漂着することもあれば、そうでない年もあります、今年は昨年に引き続きよく漂着しているのが見られるそうです。
この珍しく美しいアオイガイ、おもしろく不思議でした。